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スーパーウーマン

投稿日:2019年1月3日

ふとある女性のことが脳裏に浮かんできました。
その女性は、私の尊敬する女性の一人です。

その女性との出逢いは、
私が生まれた日に遡ります。
残念なことに、
私はその時のことを
写真でしか記憶していません。

そして、それほど前に出逢っているにも関わらず、
その女性と親密に関わるようになったのは、
ここ二、三年のことなのです。
その理由には、
私が自分の事で精一杯だったこともあったでしょうし、
歳が驚く程離れていたことにもあるでしょう。

一番は、私が流木のようにあちらこちらの県へ流れ、
一カ所に留まることをしなかったことにあるでしょう。
だから正直その女性とはもう
ほとんど話す間もなく生き別れてしまうのかな
と思った事さえもありました。

 しかし、私が鹿児島を拠点に制作活動をはじめたことがきっかけで、
その女性との距離は一気に縮まっていきました。
今までになく多くの時間を共有するようになり、
私にとってその女性と過ごす時間は
掛け替えのないものとなりました。
彼女はとてもユーモアのセンスがあり、
オシャレで、
誰とでも気軽に話をしては笑い合える人なのです。
出て来る言葉はとにかくストレート。
たまにオブラートに包んで言って欲しいな
なんててこともありましたが(笑)

誰に対しても誠実で気取らない人なのです。
私がそんな彼女と今までやりとりした話の中で一番
好きな話があります。
それは、ある寒い冬の日に彼女が何気なく言った、

「あたしは背中にね、
太陽を背負っちょっからね、
あったかいのよ。」
というひと言です。

 みなさん、太陽の正体が何か分かりますか?
実は太陽の正体はホッカイロだったのです。
私はその日、
とても冷え込んでいたにも関わらず、
やせ我慢をしていました。
でもその素敵なひと言が、
私の背中に素直に太陽を
背負わせてくれたのです。

 そんなほっこりとにっこりをくれるこの女性こそ、
わたしのスーパーウーマン、実の祖母でした。                     

-something

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